こんにちは、ゆう(@mei_workingmama)です。
私は娘を出産した際、大学病院で帝王切開しました。
手術時に出血多量となり、術後心電図モニターをつけ管理されたり、鉄剤の点滴を毎日うってもらったりしていました。
入院期間も9日間と長く、大学病院で受診するのも初めてだったので、いったいいくら請求されるのかドキドキしました。
一体何が起こったのか。費用内訳についてまとめました。
入院費総額
まずは今回の入院にかかった費用総額です。
入院費:957,540円
・大学病院に9日間入院。
・帝王切開で出産。
・個室(差額ベッド代10,000円/日)
今回ハイリスク妊娠だったので、大学病院で出産することになりました。
当然ながら豪華なお食事もマッサージもありません。
ご飯は病院食ですし、特別なサービスは一切ありません。
お部屋も希望は聞いてもらえず、病院側でお部屋を決めるため当日まで個室か大部屋からもわからないと言われました。
結果的に入院時は患者さんが少なかったこともあり、個室を用意してもらえました。
入院費用の内訳
保険給付分
・入院料等…700円
・医学管理等…10,450円
・手術料…288,490円
・麻酔料…9,140円
・包括評価診療費…289,780円
合計 598,700円
保険給付外
・分娩料…250,000円
・差額ベッド代…90,000円
・文書料…2,160円
・その他…3,240円
合計 345,400円
食事療養費
・食事療養費…13,440円
請求額が「0円」となった理由
ではこの957,540円もの高額な治療費が、窓口で請求されなかった理由はどこにあるのでしょうか?
①出産育児一時金で42万円支給。
出産育児一時金とは
加入している健康保険組合より、出産一時金として42万円給付される制度です。
直接支払制度を利用すれば、費用を立替ることなく、健康保険組合から出産する医療機関に直接42万円を払ってもらうことができます。
通常、産院で出産の申し込みをする際に、こちらの直接支払制度について案内をしてくれます。
私も病院の事務員さんのアドバイス通りに書類に記入をしました。
あとは病院側が直接健保組合に手続きをしてくれるので、特段個人での手続きは不要です。
②高額療養費制度が適用された。
高額療養費制度とは
1ヶ月の間にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担額)を超えた部分が払い戻される制度です。
(入院時の差額ベッドや食費負担は含まれません。)
高額療養費制度についてはこちらの記事も参考にしてください。
今回事前に帝王切開することがわかっていたので、健康保険組合に限度額適用証の申請をしていました。
そのため退院時の請求の際にはこの「高額療養費制度」が適用された金額での請求となったわけです。
ちなみに私は一人目を出産した際も帝王切開で出産しています。
ですが緊急帝王切開だったため、事前に限度額適用証の申請はしていませんでした。
その際は一旦病院の窓口で支払いをして、後日健康保険組合より差額分を返金してもらうことができました。
請求内容の内訳
「出産一時金」と「高額療養費制度」を適用して請求額が「0円」となった内訳は下記のとおりです。
【治療費総額】957,540円
・保険給付…598,700円
・保険給付外…345,400円
・食事療養費…13,440円
【請求額】412,660円
・一部負担金…57,600円(高額療養費制度適用)
・保険給付外…345,400円
・食事療養費…9,660円
【窓口精算額】0円
出産育児一時金420,000円-請求額412,660円=7,340円
(7,340円は後日健保組合から支払われる)
健康保険適用となる598,700円分の治療費が高額療養費制度の対象となり57,600円になりました。
※高額療養費制度が適用された場合の自己負担金額は収入によって異なります。
そのため患者請求額が412,660円となり、出産育児一時金の42万円の範囲で収まったという訳です。
出産育児一時金の42万円と、患者請求額412,660円の差額は後日健康保険組合から支払いされました。
最後に
今回事前に帝王切開だとわかっていたため、限度額適用証を申請する等できる手続きはしていましたが、それでもまさか請求額が「0円」となるとは思ってもいませんでした。
日本の公的制度は本当にすごいです。
娘は出産後、呼吸障害がありNICU・GCUに入院しましたが、その際も公的制度に助けられました。
帝王切開を経験された方はお分かりかと思いますが、術後めちゃくちゃ痛いんです。
体調も思わしくなく満身創痍の出産でしたが、NICUに入院していた娘が退院して家に帰ってきてくれて、子供が産まれるって本当に幸せだと感じています。
そして心配していた費用面でも、いろいろな制度に助けられて負担が軽くてすみました。
私の出産に至っては自己負担がなく、かつ医療保険まで請求できてしまいます。
こういった何かが起こった時のために、健康保険料等の必要な費用は毎月しっかり払わなければなりませんね。
毎月のお給料からたくさんお金がひかれるのは悲しいですが、きっと必要な時に助けてくれるはずです。